26.投資詐欺に注意!冷静な判断が大事!②

インスタやFacebookなどのSNSを使った投資詐欺や、芸能人や政治家の名前や写真を使って誘導する手法も非常に多くなっています。これらの詐欺は、SNSの広がりや有名人の影響力を利用して、より多くの人を騙そうとするものです。以下、これらの手法について詳しく説明します。


SNSを利用した投資詐欺は、「ソーシャルメディア詐欺」や「SNS詐欺」の一部として分類されます。このカテゴリーは、SNS(Instagram、Facebook、Twitterなど)を利用して、個人やグループに対して詐欺的な投資案件を持ちかける手法を指します。SNS詐欺は、その影響力や広範囲な接触を活用して、迅速に多くのターゲットに到達できるため、非常に効果的です。

1.ソーシャルメディア詐欺の種類

フィッシング詐欺

SNSを使って偽のログインページや偽の公式サイトに誘導し、個人情報や銀行口座情報を盗み取る詐欺です。特に、偽の投資プラットフォームや仮想通貨取引所に見せかけて、偽のログインページに誘導し、情報を盗む手法が多いです。

例:

  • 「あなたのアカウントがロックされる前にログインしてください」というメッセージで、偽のサイトに誘導される。

詐欺的な投資商品や案件の宣伝

SNS上で「簡単に儲かる」「元手が少なくても大きな利益を得られる」といった言葉で、フィクションの投資案件を紹介するものです。これには、架空の仮想通貨やFX、株式投資プログラムなどが含まれます。

例:

  • 「簡単に毎月10%の利益が保証される」といった未登録の投資案件に対する勧誘。SNSで「成功事例」を投稿して信頼感を与え、直接LINEやDMで投資金を集める手法。

インフルエンサー詐欺

SNS上で影響力を持つ人物(インフルエンサー)を装って、投資案件を宣伝する手法です。実際にはそのインフルエンサーは関与しておらず、詐欺師が有名人や影響力のある人の名前や顔を無断で使用して信用を得ようとします。

例:

  • 芸能人や政治家の名前や写真を使って、「○○さんもこの投資案件をやっているから、信頼できる」と誘導される。
  • 「○○インフルエンサーが推奨する投資法」として、投資案件を勧める投稿。

マルチ商法(ネットワークビジネス)

SNSを使って「友達に勧めると報酬がもらえる」という形で投資を勧誘し、最終的に多くの人を勧誘して報酬を得るタイプの詐欺です。最初に投資した人は少し利益を得るかもしれませんが、最終的には新規の参加者がいなくなり、詐欺が露見します。

例:

  • 「今すぐに友達を誘うことで、報酬が得られる投資案件」として、SNSでグループに招待される。参加者は新しいメンバーを勧誘することが求められ、実際の投資リターンよりも人を集めることが重要になっていきます。

偽の投資セミナーやウェビナー

SNSで「無料セミナー」「限定ウェビナー」などのイベントを宣伝し、その後、参加者に対して有料の投資サービスや高額な投資商品を購入させる詐欺です。セミナー自体は無料ですが、参加者をターゲットにして利益を得ようとします。

例:

  • 「無料の投資セミナーで株式投資のプロから学べる」と宣伝され、実際にはセミナー後に高額な投資セミナーやオンライン講座を勧められる。

詐欺的な仮想通貨・暗号資産のプロモーション

仮想通貨や暗号資産関連の詐欺も、SNSでよく見られます。特に、新しい仮想通貨やICO(Initial Coin Offering)を紹介し、利益を得られると強調する詐欺です。SNS上で「仮想通貨が急騰中!今すぐ参加!」といった投稿が広がり、知らない間に詐欺に巻き込まれます。

例:

  • 「新しい仮想通貨に投資すれば、10倍以上のリターンが得られる!」と宣伝され、その仮想通貨が実際には存在しない、または詐欺的なものである。

限定オファー詐欺

「今だけのチャンス」「早く投資すれば特別なリターンが得られる」といった限定オファーをSNSで頻繁に見かけます。詐欺師は「時間が限られている」として、決断を急がせ、冷静に考えさせないように仕向けます。

例:

  • 「今だけの特別投資案件に参加しないと、もう二度とチャンスがない!」というような内容で、投資を急がせる。

2. SNSでLINEに誘導するパターン

SNS(Instagram、Facebook、Twitterなど)を使って、LINEや他のメッセージアプリに誘導し、そこで詐欺的な投資話を持ちかける手法は非常に一般的です。こうした手法には以下の特徴があります。

特徴と手口:

  • LINEグループに誘導
    • SNS上で「無料で投資情報を提供します」「短期間で高リターンが得られる投資法を紹介」などと投稿し、LINEのグループに誘導されます。そこに参加後、さらに個別に連絡を取り、投資金を集める方法です。
    • 例: 「あなたも簡単に月収100万円以上稼げる!LINEで詳しく教えるよ!」というようなメッセージ。
  • 個別メッセージで詐欺に誘導
    • SNSのダイレクトメッセージやコメントを通じて、「自分もこの投資法で利益を出した」といった成功話を持ちかけ、LINEでの個別のやり取りを求められます。LINEに移行後、詐欺的な投資案件が話され、最終的にお金を要求されます。
  • 急いで決断させようとする
    • よくある手法として、すぐに決めなければ「限定オファーが無くなる」「チャンスを逃す」などと急かしてきます。冷静に判断させないようにするのが特徴です。

注意点:

  • SNS上で見知らぬ人から「投資話をしませんか?」と誘われた場合、慎重に判断しましょう。
  • メッセージでの投資勧誘には応じない方が安全です。
  • 信頼できる企業やプロジェクトでない限り、LINEなどのメッセージアプリでの投資の話には疑いを持つべきです。

3. 芸能人や政治家を使った投資詐欺

芸能人や政治家といった有名人の名前や写真を使って、信頼を得ようとする手法も非常に多いです。これらの人物の名前や顔を使うことで、投資家の心理を巧みに誘導します。

特徴と手口:

  • 有名人が推奨する投資法
    • SNSや広告で「芸能人や政治家がこの投資法を実践している」「有名な人物が推薦している」などと宣伝し、その影響力を利用して信頼を得ようとします。実際にはその人物は関与していないことがほとんどです。
    • 例: 「○○さんもやっている投資法だから、絶対に儲かる!」など。
  • 写真や動画の不正使用
    • 有名人や政治家の写真や映像を無断で使用し、「本人がインタビューに答えている」といった形で信用を得ようとします。実際にはその映像は詐欺グループが作成したもので、映像や写真は偽物です。
    • 例: 有名芸能人が投資を勧める動画を見たが、その人物は実際には投資に関与していない。
  • 「投資をすると有名人と同じ利益が得られる」と誘導
    • 投資をすることで、芸能人や政治家と同じように成功できる、利益を得られるという誤解を招き、感情的に投資を決断させようとします。

注意点:

  • 有名人や政治家が投資話に関与することは極めて稀です。もし見かけた場合、その情報はほぼ確実に詐欺の可能性があります。
  • 本物の投資家や企業は、宣伝のために有名人の顔や名前を無断で使うことはありません。公式なスポンサー契約を結んでいる場合にのみ使われます。
  • 本人確認: SNSやメディアに登場する有名人が本当にその投資案件に関与しているか、別途調べることが大切です。

4. 具体的な事例

  • 「芸能人○○が推薦!」と謳った投資詐欺
    • SNSで「○○(芸能人)が投資しているこのプログラムで、わずか1ヶ月で10倍のリターンを得た!」と投稿され、リンクをクリックさせて投資を促す手法。後に分かることですが、その芸能人は一切関与していなかった。
  • LINEグループでの詐欺
    • FacebookやInstagramで「短期間で大きなリターンが得られる投資法」や「限定参加者のみ!」などの投稿を見て、LINEグループに招待される。そこでは参加者同士で情報交換が行われ、最終的に個別メッセージで「今なら特別に利益を出せる案件がある」と誘われ、お金を要求される。

5. まとめと対策

SNSを利用した投資詐欺は、巧妙にターゲットを引き込む手法が多いため、特に初心者にとっては気をつけなければならない問題です。詐欺の手口は年々進化しており、SNSを通じての勧誘は非常に多くなっています。安全に投資を行うためには、SNS上での不明確な投資話に注意し、必ず信頼できる情報源を確認することが大切です。投資に関する情報がSNSで届いた場合は、冷静に疑い、以下の点を守ることが大切です。

重要な注意点:

  • 知らない人からの投資勧誘には注意する。
  • 過度に高いリターンを約束するものには警戒する。
  • 有名人の名前や写真が無断で使われている場合、その情報はほぼ詐欺であると疑ってかかる。
  • LINEやメッセージアプリでの投資勧誘は避ける
  • 不明な点や不安があれば、必ず専門家に相談する。

冷静に、疑問を感じたらすぐに調べることが大切です。詐欺から身を守ることができます。